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自動車保険の「等級」と保険料 (新等級制度)
自動車保険には「等級」と呼ばれる制度があります。これは1年間の契約が無事故であれば1等級ずつ上がり、それにより自動車保険料が割引になるというものです。逆に事故を起こしてしまった場合は等級が3つ下がり保険料が割り増しされます。
このページでは自動車保険における「等級制度(ノンフリート等級制度)」の説明と解説を行っていきます。
等級のしくみと公平な保険料負担
自動車保険における等級制度は「事故を起こさない人は優遇」「事故を良く起こす人からたくさんの保険料を取る」という制度です。
自動車の事故率というのは運転手によって差があるため、その運転手による差を「保険料割引(割増)」というところで対策し、公平な保険料負担となるようにしているわけです
なお、等級については下記の用に示されています。割引率は保険会社によって異なります。
等級
|
1
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2 |
3
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4
|
5
|
6
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7
|
8
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9
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10
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割引 |
+64 |
+28 |
+12 |
-2 |
-13 |
-19 |
-30 |
-40 |
-43 |
-45 |
事故 |
-20 |
-21 |
-22 |
-23 |
||||||
等級 |
11
|
12
|
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
割引 割増 |
-47 |
-48 |
-49 |
-50 |
-51 |
-52 |
-53 |
54 |
55 |
63 |
事故 あり |
-25 |
-27 |
-29 |
-31 |
-33 |
-36 |
-38 |
-40 |
-42 |
-44 |
※上記保険料の割引率はソニー損保の自動車保険の割引料率を記載しております。
最初のスタートは6等級から、その後は変動する
まず、新規の自動車保険契約時は「6等級スタート」となります。
ただし「自動車保険新規加入時のポイント」にも書いていますが、同居家族に11等級以上の方がいれば「7等級からのスタート」となります。
6等級の割引率は年齢条件によって、下記の通り割引率が異なります。
新規契約 |
年齢条件 |
割引率 |
年齢問わず担保 |
+30 |
|
21歳以上担保 |
+10 |
|
26歳以上担保 |
0 |
|
35歳以上担保 |
0 |
等級が変動するしくみ
- 1年間一度も事故なし、または「ノーカウント事故※1」・・・等級が1つアップ
- 保険を使用した場合・・・等級3つダウン
ただし、下記の事故※2については1等級ダウン
※1ノーカウント事故は事故の件数に数えない事故です。自動車保険の特約における「ファミリーバイク特約」「個人賠償責任特約」「弁護士費用特約」などが該当します。
※2「火災」「爆発」「窓ガラスの破損」「盗難」「落書き」「いたずら」「台風」「竜巻」「洪水」「高潮」など、偶発的に発生する事故は1等級ダウンで済みます。2012年9月までは「等級すえおき事故」といって等級は据え置きだったのですが、2012年10月以降は1等級下がってしまうことになりました…。
新等級制度がスタート
自動車保険における等級制度は現在、大きな修正の真っ最中です。
2013年10月1日より、多くの損害保険会社で新等級制度が導入されました。まだ導入していない損保会社も2014年6月1日からは新等級制度に切り替える予定となっています。
下記では、新等級制度における注意点、特に「事故等級(事故有等級)」を中心に説明します。
事故有等級の新設と割引率
等級における割引率はきまっています。ただし、等級による割引率には2種類あります。それは通常の割引率と「事故有等級の割引率」というものです。
事故を起こした場合、3等級ダウン事故なら3年間は「事故あり」という同じ等級でも保険料の割引率が下がるようになります。1等級ダウン事故なら1年間です。
新等級制度ができる前は等級が最大(20等級)であれば保険を使っても割引率にほとんど差が出ないため、等級が高い人は小さな事故でも保険を使うことができました。
しかしながら、事故有等級が導入されたことによって、気軽に使えなくなりました。
小さな事故なら自腹で修理して、本人では対応できないような大きな事故の時に保険を使うというようになるのでしょう。特に「車両保険」についてはその入り方について是非が問われそうです。
自動車保険の保険料を決める要素
車種(型式) | 自動車保険は車の車種ごとに保険料が異なります。事故率が高い車ほど保険料が高く、低い車ほど安くなります。 |
等級 | 等級は過去の事故歴(保険使用歴)です。保険の使用回数が多い人ほど保険料が高くなり、そうでない人は安くなります。 |
年齢条件・利用制限 | 運転する年齢を一定以上に制限することで保険料の割引を受けることができます。特に事故率が高い若年者を制限することで保険料が小さくなります。また、家族限定、配偶者限定など利用者を制限することでも保険料は安くなります。 |
リスク細分型保険 | 最近では「リスク細分型」と呼ばれる自動車保険が増えてきました。これは従来の自動車保険よりもより細かく、年齢、性別、利用目的、距離などの条件でリスクを分析して、より公平な保険料を設定するというものです。 |
運転状況と保険料 | 計測器などを利用して運転の丁寧さなどを評価して保険料の割引などに使う自動車保険が登場してきています。安全運転は事故リスクが低いという統計から出てくるものです。 |
保障内容 | 保障内容を手厚くしたり保障範囲を大きくするほど保険料は高くなります。逆に保障内容を小さくしたり保障範囲を狭くすれば保険料は安くなります。 |
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